みなさんは「テンセグリティ」という言葉を聞いたことがありますか?
まずはこの立体を見てください。
この上半分が宙に浮いたような不思議な立体は、
「テンセグリティ構造」
と呼ばれる仕組みを生かした立体です。
なぜ急にこんなマニアックな話を始めるかというと、
このテンセグリティ構造がテコンドーにも生かせるからです!
今回はこのテンセグリティ構造と武道の関係についてみていきたいと思います。
テンセグリティとは?
テンセグリティ(tensegrity)は、「Tension(張力)」と「Integrity(統合)」の造語で
本来建築分野で使われる言葉です。
通常の構造物とは異なり、圧縮材(ブロック)が互いに接続されておらず、ぴんとはった張力材(チェーン)によって成立しているのが大きな特徴。張力材には非常に細いものを使用可能なため、まるで「宙に浮いている」ような構造物を作成できます!
テンセグリティの大きな特徴は、「少数の材料でも安定した立体が成立する」点です。そのため、剛性を維持しながら軽量化することも可能です。また、圧縮材を組み合わせた構造物とは異なり、弾力性を持ちます。ですから、一部に力が加わったときに、構造物がたわむことで衝撃を緩和させることもできるのです
この特性により、テンセグリティ構造は少ない材料で安定した立体を作り出すことができます。
このように建築分野で使われる「テンセグリティ構造」ですが、
ここで重要なのが、
われわれの身体、人体もまた「テンセグリティ構造」と言える、ということです。
武道とテンセグリティ
人間の身体は、骨と筋肉で支えられています。
すなわち、骨(圧縮材)を筋肉(張力材)で支えるテンセグリティ構造であるといえるそうです。
テンセグリティ構造を成り立たせているのは
「張力」ぴんと張る力と
「統合」全体のバランスをとること。
お、なんか使えそうな気がしてきた。
ここで、テコンドーの代表的な立ち方
「コンヌンソギ」を見てみます。
コンヌンソギでは、特に後ろ足をピンと張る、ということを意識します。
また、自分の重心がちょうど中心に来るように頭の位置なども調整しなければなりません。
改めて考えるとこのような特徴も、
テンセグリティ構造をより強固にするためと考えると
非常に合理的な立ち方であるといえます。
筋肉で言われた形に固めているのではなく、
骨と筋肉の張り(テンション)で支えている
って感じですね!
言われるがまま、くり返し練習して身に付けていくことも大事ですが、
このような知識を持っておくと、立ち方一つもより理解を深めることができます!
こういうアプローチも面白い
まとめ
今回はテンセグリティ構造と武道の関連について説明しました。
建築物やアート、そして人体と世界中に存在する
「テンセグリティ構造」。
テコンドーという武道を通じて自分の世界を広げるきっかけにして
もらえたらうれしいです!
Comments