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【深堀コラム】足裏の重心を意識して、動きを洗練させる

更新日:10月20日

今週の深堀コラム。今週は動きの中での「足裏の重心の意識」について。


テコンドーにおいて、足裏の重心のかけ方が動きに与える影響は非常に大きいです。

今回は、足裏のどこに重心を置くかを意識することで、より効率的で安定した動きを引き出す方法についてお話しします。


足裏の重心を意識する重要性


普段、立ったり動いたりするとき、足裏にどのように重心をかけているかを意識していますか?テコンドーでは、足の位置や体重のかけ方が技の成功を左右します。例えば、蹴りや構えをする際、足裏にどのように重心を分散させているかによって、動きやすさや安定感が大きく変わります。


では、どうすれば効果的に重心をコントロールできるのか?

足裏を4つのゾーンに分けて考えると、イメージがしやすくなります。


足裏を4つのゾーンに分ける


足裏は、以下の4つのゾーンに分けて考えると便利です。



特にテコンドーでは1、つま先内側と4、つま先外側の意識が重要だと感じています。

たとえば、股関節を回転させるような蹴り技を行うときは「つま先内側」に重心を乗せることで、スムーズで安定した動作が可能になります。

一方、相手に力強い攻撃を当てるタイミングでは、「かかと外側」に重心を乗せることを意識することで、床からの反発力をうまく活かした力強い一撃が実現します。


個人差を理解し感覚を磨く


人によって、どのゾーンに重心を乗せるのが自然かは異なります。この違いを理解することが、感覚を研ぎ澄ます第一歩です。練習中に自分がどのゾーンに重心をかけやすいのかを試しながら、適切な動作を体に覚え込ませていくことで、よりスムーズで効率的な動きが身につきます。

ちなみに、この足裏を4つのゾーンに分けるという考え方は

整体師で元格闘家の廣戸聡一氏が創案した身体理論である「4スタンス理論」を発想のもととしています。

 この理論は、人間の体の動かし方や重心位置に基づき、先天的に動かしやすいパターンがあという考え方です。もし詳しく知りたい方はこちらの書籍も参照ください。



技に合わせた重心コントロール


例えば、回し蹴りや後ろ回し蹴りでは、「つま先内側」に重心があると、足の回転がスムーズに行えます。また、相手との距離を詰める瞬間や攻撃を決める際には、「かかと外側」に重心を置くことで、床からの反動を利用して一気にパワーを増幅させることができます。これにより、力強く効果的な攻撃が可能になるのです。







足裏の重心を味方につけよう


テコンドーの技術をさらに磨くには、足裏の重心を意識することが非常に重要です。動きの性質に応じて重心を調整し、技に合わせた最適なポジションを見つけてください。この「足裏の感覚」をマスターすることで、動きが一段階レベルアップすること間違いありません。


今回は「足裏の重心の意識」についてでした。

自分の体について意識できることが増えてくる分だけ、テコンドーへの上達が近づきます。

毎回の練習で皆さんの体や技への理解が深まるようにポイントを伝えながら指導しています。


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